大腸がん

Colorectal cancer 大腸がん

大腸がん

大腸がん

大腸の悪性上皮性腫腸のほとんどが大腸がんでありわが国では近年増加傾向を示しており,2019年時点で悪性腫揚の中で罹患率が男女とも2位で男女合わせると1位となっている。増加の原因として食事の欧米化,生活習慣が関係していると考えられており,リスク因子としては赤肉加工肉の摂取, 喫煙,飲洒,肥満,運動不足,食物線維の不足等が指摘されている。 大腸がんの初期では自覚症状がなく,検診で便潜血や貧血を指摘されて発見されることが多い。進行すると右側大腸がんでは下血(赤黒い出血),腫廂触知,左側大腸がんでは便通異常(下痢,便秘),腹痛血便(赤い出血),便柱狭小(便が細くなる)等の症状が現れる.診断は大腸内視鏡による観察と生検によって確定するが進行がんでは肝臓、肺、リンパ節等に転移することがあるのでCT検査やMRI検査PET検査等で転移検索をすることが必須である.これらの検査を総合して進行度(ステージ分類)が決められる.治療はこの進行度によって決められるがステージIからIIIまでは手術ステージIV(肝臓や肺等に遠隔転移がある症例)は手術やがん化学療法,放射線治療を組み合わせて行うことが推奨されている。

大腸がんの内視鏡治療

内視鏡治療の適応は、リンパ節転移の可能性がほとんどなく、腫瘍が一括切除できる大きさと部位にあるものとされています。

内視鏡的切除の適応基準は、

  1. 粘膜内がん、粘膜下層への軽度浸潤がん
  2. 大きさは問わない
  3. 肉眼型は問わない

と定められています。

内視鏡治療の方法には内視鏡的粘膜下層剥離術(ねんまくかそうはくりじゅつ:ESD)、内視鏡的粘膜切除術(ねんまくせつじょじゅつ:EMR)、内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)があります。

大腸がんの手術治療

大腸がんの手術治療

大腸がん手術は現在は腹腔鏡による傷の小さい低侵襲手術が主流となっており,直腸がんでは最近ロボット支援手術も行われるようになった。

大腸がんのがん化学療法とゲノム医療

ステージIV大腸がんや再発大腸がん等の手術のみでは治療できない症例には化学療法が行われる.近年.大腸がんの化学療法は著しい進歩を遂げており,30年前に比べると平均生存期間は6倍以上(3年 以上)に延長した。これには従来の殺細胞性抗悪性腫瘍薬(ヒトのどの細胞にも殺細胞的に働く)に加えて,分子標的薬と呼ばれるがん細胞の発育・増殖に特異的に作用する抗かん薬が開発されたことが大きく影響している。また最近では,免疫チェックポイント阻害薬と呼ばれるがん免疫に直接作用する薬剤も開発され,その効果が期待されて いる 一方では、がんの遺伝子異常を網羅的に検索し,それに合った有効な抗がん薬を選択するというゲノム医療が臨床応用され始めており、がん化学療法も新たなステージに入ったといえます。

大腸ポリープ

大腸ポリープ

良性上皮性腫瘍の代表は腺抽(ポリープ)である.大腸の腺腫性ポリープはがん化のリスクがあるため,内視鏡的に切除することが望ましいとされているポリープが多発する病態(多くは100個以上)はポリポーシスと呼ばれている。

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